下宿で5年過ごして

朝食と夕食が出てくる、寮型の下宿に5年暮らしての感想を綴ります。

投稿日: 2018/12/22

記事のイメージ画像

下宿暮らしとは

下宿とは、

下宿(げしゅく)とは、旅館業法における営業形態の一つで、施設を設けて一ヶ月以上の期間を単位とする宿泊料を受けて人を宿泊させる営業(旅館業法2条5項)。一般的には月極めの契約で部屋を間借りさせること、また、そのための建物や部屋といった施設そのものを指す場合をいう。

だそうです(by wikipedia)。

ですが、下宿と言ったら、基本は食事が出るところが多いと思います。

自分下宿暮らしのメリット

食事の心配が無い

炊事しなくても、大家さん(寮母さん)がご飯を作ってくれるため、料理をまともにしたことがない人や、バイト・アルバイトで忙しい人でもご飯の心配をしなくて済むのがメリットです。また、学生のうちはお金がなく、趣味にお金を使いすぎて食費が消えるという心配もありません。

自部屋以外の掃除は大家さんにおまかせ

自分が住んでいる下宿だと、正面にオートロック式の玄関があり、そこから更に各自の部屋に別れているという構造になっています。そのため、シャワーやトイレなどの水回り、冷蔵庫などは全て共用の為、この共用部の清掃は大家さんがやってくれます。一人暮らしをしていて一番手間のかかる部分の掃除をしなくてもいいのはメリットだと思います。

光熱費が無料、または非常に安価

水回りが自分の部屋に無く、下宿の管理費から精算される為、水道料金は無料です。

また、電気代は自分の部屋の電気のみ電気メーターを元にした割り勘精算となりますが、冷蔵庫等の消費電力の大きい家電が必要ないのでこちらも安価に済みます。

ただ、北海道に住んでいるので、ストーブに使うガス代は個人で契約するので通常通りのお金が掛かります。

大学までの送迎サービス

学生下宿の大半は、大家さんや、管理会社によりバスや車での下宿近隣の大学までの送迎サービスがあります。なので、通常だと定期代が発生するところ、無料になります。

インターネット無料

これも無料です。最近はインターネット無料物件も出てきていますが、下宿も大体無料のところが多いです。

独自の交友手段が手に入る

下宿というクローズドな環境で過ごすので、自然と同居人と仲良くなります。これの何がいいかというと、友達づくりが苦手なフレンズでも自然と同年代同学年の友達ができるよすっご〜い!というわけです。

例えば、分からない課題を教え合ったり、落単の危機を救ったり救われたり、就活情報をシェアしたり、先輩から過去問情報を手に入れたり等、大学+一人暮らしでは絶対手に入らないような情報も手に入ります。ここは下宿ぐらし唯一にして最大のメリットじゃないでしょうか。

その下宿独自サービス

自分が5年間住み続けた(一応来年3月までは住む)下宿は、下宿にありがちな門限が、オートロックにより門限無しで、取り置きの対応を柔軟に対応してもらえたり、、事前に申請すれば下宿民なら自由に使えるカーシェアリング(しかも料金はガソリン代のみ)があったりと、至れりつくせりででした。

後述しますが、大体の下宿は大家さんが起きている間しか出入り出来ない、門限が存在します。ですが、私の下宿ではオートロックが導入されているため、施錠確認の必要が無いことから24時間出入りが可能でした。

カーシェアリングも、土日等の休日は事前にメール(現在はSlack)で出庫前に投稿すれば、自由に利用できます。ちょっとしたドライブや大きな買い物も出来るのでかなりQoLは上がりました。

下宿のデメリット

食事が不自由

食事が自動的に出てくるのが、メリットですが、実はデメリットでもあります。

例えば、友人と帰り道盛り上がって、そのままご飯食いに行こうかみたいな流れになったとします。

そしたらどうでしょう。夕飯は既に人数分準備されています。せっかく誘われても、下宿飯を食べるが為に断らざるを得なくなるのです。夕食時間の2時間前までに連絡すれば食事停止可能だとか、そもそも夕食時間に居ない人の分の食事は準備されないといった下宿もありますが、それでも食事代込の下宿代を払っているので、なんとなく外食に対する敷居が高くなってしまいます。

食事の質が大家さんの腕に左右される

首都圏や近畿圏にあるような大型下宿だと社食の運営委託を受けてるような会社が調理してるので割と美味しい食事が安定して供給されますが、地方の民間下宿は基本調理するのは大家さん自身です。

大家さんの食事というのは社食の当たり障りない食事と違って、おふくろの味になります。おふくろの味というのは、めちゃめちゃ美味しいというニュアンスの他にも、美味しくはないんだけど、この味が良いみたいなこともおふくろの味の意味的ニュアンスに含まれると思います。下宿飯ではこの後者を意味するおふくろの味がかなり深刻になります。

普段は美味しい大家さんの食事、でもなぜかカレーの時だけ具材が謎組み合わせでしかも不味いみたいなのが合ったり、突然卵を冷凍庫に突っ込んだだけのなにかを出されたり等、かなり積極的な謎アレンジを食らうことがあります。そもそも大家さんの調理が口に合わないこともあります。

掃除が雑

これはうちの下宿だけな気がしますが、後述するように、自分たちで処理しない場合汚れたまま放置されることがあります。

  • 食卓はいつ拭いてるのかわからないし、なんか油でギトギト
  • トイレは十数人の人数を2基で回すので汚くなるのが早い上に、なぜかブルーレット的somethingを使わない
  • シャワーは1基しか無いので、大体排水口の髪の毛が詰まってお湯が逆流してくる
  • 電子レンジ庫内が地獄絵図
  • 毎日掃除されてるはずなのにフローリングに足跡がある
  • 網戸の網目が詰まって風が通らないのを放置されてる
  • 炊飯器下がでんぷん質でコーティング

私だけでしょうか、いいえ、誰でも?

共用設備

トイレ・シャワー・洗濯機などが共用設備です。

これの何が問題かというと、基本的に取り合いが発生します。

シャワーは時間がそもそも決められており(うちの下宿では誰一人守っていないが)、洗濯機とトイレは十数人の入居者に対して2基しか無い為、衝突が起こります。

特に洗濯機はホテルのコインランドリーの如く、洗濯物を入れっぱなしのまま取りに来ない人が発生するので不自由が多いので最悪です。

インターネット品質が悪い

基本下宿の大家さんやれるような人って、既に会社をリタイア済みの夫婦とかになると思うので、たいていインターネットの重要性に対する認識がかなり低いです。

自分の住んでるところは、中古物件をリノベーションしているのですが、施工会社・ISPの話によると大家さんの意向で有線LANは一切配線せず、全て無線LANにするといい、1フロアごとにWifiルーター1基(のちに1Fにもう1基増設)で運用されており、最初のころはネットが不安定でまともにゲームなんか出来る状態では無く、下宿民一同ブチギレでした。ISPからくるサポートスタッフさんにたらふく文句言いまくってますが、今となっては申し訳ないなと思ってます。ちなみに今そのISPでバイトしてます。

最終的に根本のルーターを業務用モデルに交換されたので、大学内よりも快適・高速なネット環境が手に入りました。ここまでで3年掛かりましたけど。

それでもまだ光回線で契約してくれてるだけマシで、別の下宿では最大下り速度が2Mbpsしか出ない回線を入居者6人でシェアしてるとこもあるらしいので、下宿だろうと賃貸だろうと、「インターネット無料」物件は当てにしちゃダメだというのがよくわかりますね。

下宿内の服装が不自由

シェアハウスと同様に、水道などが共用設備がある為、シャワーを浴びる、トイレに行く、顔を洗う、ご飯を食べるなどちょっとしたことでもちゃんとした服を着る必要があります。これが結構手間で、自分は寝る時は下着で寝るタイプの人間なので、ベッドから起きてトイレに行くためだけにいちいち着替え直さなきゃいけないのがとてもとても手間でした。

男女同居の下宿でしたが、最後にはズボンだけ穿いて女子の前で洗顔やトイレに行ったり、はたまた朝食を食べに行くのもズボンだけで行くようになってしまいました。遠いな彼女。

部屋が狭い

これは広い部屋の下宿に住めばいいだけなんですが、そもそも学生下宿自体狭い部屋が多いと思います。私の住んでいるところは7.5帖、備え付け収納無し、シングルベッド・机・ストーブ・衣装クローゼット付き。ガジェヲタでもある私には正直この部屋は狭すぎました。気付いた時には引っ越しすら困難な量の物量に部屋が覆われていました。

本当は、何人か友達を連れ込んでスマブラをやったり映画鑑賞会やったりしたいなーと思って部屋の模様替えをしていましたが、学部3年次から集会スペースの設置を諦めました。

引っ越しに備えて引越し先で揃えられるもの、年季が入っており新調したい家電などを処分を進め、またみんなで集まれるスペースが出てきましたが、引越し先ではソファなんかも置いて4K大型モニターなんかも設置した部屋を作るためにも10帖は広さほしいですね。

この辺の部屋の広さを自由に選べるのは賃貸のメリットかなーと思います。

多様性

下宿で共同生活をするにあたり、差し障りのない範囲でルールが設けられていますが、それでも十数人ぽっちのこの下宿でさえ多様性に溢れています。良くも悪くも。

例えば、食卓でスープをはげち・・・撒き散らしておきながら拭き取らない、共用設備の電子レンジ内部で汁が飛び散っても放置、ある人の部屋からニオイが廊下に漏れてくる、隣の部屋が早朝に目覚まし鳴らすのに本人は起きずに自分が起こされる等、多様性にあふれているので、これを許容してまで共同生活を泣く泣くさせられると考える人はまあ下宿暮らし無理だと思います。

多様性プロファイル(入居者Z)

まあ1番の問題のあった入居者は1人しか居なかったと個人的に思っているのでプロファイルも何もないんですけどまあ多少ね?

下宿には、たまーーーーに変な人が入ってきます。多分どの大学にも毎年1人は居ると思います。発達障害の人です。

実は1年目に同期で入ってきた下宿生の中に、多分アスペルガー症候群と思わしき人(以後、入居者Z)が混ざっておりました。まだ入居者Zの扱いがわかってなかった4月の入居者で行った新入居者(セルフ)歓迎会で、特に予約を取らずにファミレスに行ったら、30分待つと言われたので、

「自分がここで待ってるから、 適当にみんなそれぞれ 向かいのパソコンショップ とかそのへんのお店にでも 行って 時間潰してて

と言ったところ、入居者Zだけ下宿民の輪からはずれて別の場所に行っていたらしく、座席が確保出来たので友人Aに連絡して下宿民を連れてきてもらっても入居者Zのみが来ず、やむを得ず先に入店していたら半べそかきながら30分後に入店してきました。

多分、この場合、太字でマークアップした部分に曖昧性があった為、解釈を間違えたのでしょう。ここでは私は「自分はここで順番待ちをして、席が空いたら友人Aに連絡します。それまでの間、みんなで向かいのパソコンショップで暇を潰していてください」と言うべきでした。

・・・知らんがな。

また、入居者Zは食堂の真ん前に部屋があるのですが、ちょっと食卓で談笑していると

うるせえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!

と怒号が飛んできたり、

馬鹿にしてるのか!!!!!!!!!!

と特に何も言っていないのに、突然激昂してきたりします。

これは、後に調べてわかりましたが、全部アスペルガー症候群の特徴らしいですね。wikipediaの文中から抜粋しますが

  • 特定の分野への強いこだわりを示す(極度の声優ファンだった)
  • 他人に自分の主張を否定されることに強く嫌悪感を覚えるという人もいる(これがかなり過大に作用していたと思われる)
  • 音、匂いに敏感だったり、あるいは接触されることを好まなかったりする(食堂での会話をノイズと判断し、通常以上に過大なストレスとなっていたと思われる)

といった特徴、他にもチック症の併発等あまりにも合致するものが多いので多分アスペルガー症候群だったのは間違いないと思います。激昂しすぎて下宿の食卓の椅子を放り投げたのを理由に強制退去させられたので真相の方はわかりませんが、大家さん曰く、「親が障害について話す予定だったが当人が自分で話したいと言っていたのでそれを尊重したんだけどね」とのことだったので、まあ伝えなかった入居者Zが悪いのは代わりなさそうですけどね。そもそも、アスペルガー症候群は適切な躾や教育等により重度の症状が合っても社会生活の問題がほとんどないレベルまで適応出来るという記事を見たのですが、噂では親が「発達障害者も健常者と平等な扱いを受ける権利がある」的な市民団体の幹部だったとか聞いたので、なんとなくもう察しました。

ここまで極端な発達障害者と一緒にされたら、正直差別を今まで抱かないようにしていましたが、発達障害を持つものが社会の大多数を占める健常者にむしろ配慮すべきと考えるようになりましたね。不味い考え方だと思いますけど、私はここまで酷い症例に遭遇し、激昂の頻度の高さから恐怖に怯え、当時軽度のうつ病に掛かっていたと思います。診断はしていませんけど、学業にも影響出てたんじゃないかとすら思います。そんな中で「障害あるんだから忖度してやれ」とか言われても巫山戯るなとなりますよ。

まとめ

最後、アスペルガー症候群の話ばかりになってしまいますが、要するにシェアハウスとか下宿というのは、身内で集まったシェアハウスならばまだしも、見ず知らずの人間とのシェア生活はかなりのリスクを伴うということです。下宿だとそれに更に食事の要素が加わります。

このリスクを犯してでも食事が無条件に提供される下宿にするか、自由な賃貸にするか、それはアナタ次第です。

ちなみに、私の下宿の家賃は6万円程、この近隣の似たような条件(1K、10帖の居間)の賃貸で3万円程度だそうです。

Share:

Mastodon